霧雨(キリサメ)の姫

霧雨(キリサメ)の姫。それが何者かはわからない。しかし存在したのは確からしい。
いや、らしいというのは正しくないか。なぜなら霧雨の姫が出現したのは私の生まれる2世代前の事。
つまりは私の祖父は、実際に霧雨の姫に会っているのだ。
彼女は現在我々の使っているテクノロジーの大半を教授したと言われる。その姿は奇妙な事に「不明」となっている。
私の祖父が言うには彼女の姿形は記憶に残らないように出来ているという。映像にも写すことは不可能。
我々が技術の狂乱を抜け出し、彼女の正体について考え出した時には彼女の姿はすでに見えなくなっていた。
技術レベル。中世→ファンタジー近未来。霧雨の姫は我々の世界の16世紀に姫が姿を表したパラレルワールド
17世紀が舞台。