仮想現実を利用したネットゲーム。

ウルティマオンラインみたいな感じのゲームだが、体感時間を圧縮して一時間が何十日にも感じられるような機能がある。
しかし、その体感時間を圧縮する機能に何らかの原因によりバグが生じる。
一時間が何百年、何千年にも引き伸ばされてしまったのだ。
外部との連絡などは問題なく取れる。外部からのアクセスも問題なく出来る。
しかし、それに外部が気づくまでの時間がゲーム内主観時間で何百年後という気の遠くなるような時間がかかるのだ。
プレイヤーと同じくゲーム中に常駐し、仮想現実内のゲームを円滑に進める事を目的としたゲームマスター(複数人が常駐している)は、この事態に際しいろいろな手段をとる。
最初は、システムを介して体感時間の異常引き延ばしを元にもどそうとするが反応なし、何十日もゲーム内に閉じ込められ、だんだんと精神に異常をきたしてきた事と、神のごとき力を持っている事によりだんだんとGMの対処は強引になる。
モンスターを何千と呼び出してみたり、地形を変化させシステムに異常な過負荷をかけてみたり。
それに関するバグは多数起こったが、肝心の時間圧縮機能は元にもどらない。
さらに、人が生き返れるシステムが動作しなくなる。
蘇生可能なのは死んでから3日のみ。
死んだまま3日すれば自動的に教会に飛ばされ生き返るはずだが教会に飛ばされてもずっと闇の中にいる。何百年と・・・。
そんなときに、何も知らずに私はゲームにアクセスしてしまった。
仮想世界だとわかりつつも死ぬ事は絶対に出来ない世界へ。


なお、このゲームにラグは存在しない。システム側が処理遅れを起こせばその分だけ体感時間を遅らせればよいのだから。


仮想世界ものは、ブームなんで「あー、またこのパターン?」ってのは絶対に排除しとけ。仮想世界だからなんでもありじゃないです。
仮想世界だから可能でも、それを利用したら反則なトリックは無し。