アイ・ロボット - i,robot 感想

http://www.foxjapan.com/movies/irobot/
予告編で出てくるロボットが、BLAME!の駆除系に似ているというしょうもない理由で借りたが、久々に大当たりの正統派映画だった。
wishエントリでは、ロボット三原則は使い古されて〜と書いたが、物語にはロボット三原則は深く関与しないので、まあ別に問題はなかった。多分、キャッチコピーにロボット三原則って書きたかっただけなのだろう。
序盤は、2035年が舞台なのに、オフィス内のコンピュータの出力がなんで液晶ディスプレイなんだ。あと35年あれば空中ディスプレイは行けるはずだ。……と思ったら、次のシーンで「立ち入り禁止テープ」が空中ディスプレイで実現されている。出来るんじゃん!オフィスで活用しろよ!とか思っていた。
しかし、物語が進んでいくうちにだんだんと引き込まれていく。映画として王道のアクションとサスペンスは普通だが、終盤での物語の収束のさせ方が巧い。

「やめなさい。私の理論がわからないのですか。」
「わかります。わかるけれど……
  あまりにこころがない。」

とか、もう。くうぁーーーーーっ!名台詞です。
主人公のトラウマとなる事件を作中で追体験させ、2度目では見事に「正解」を選ぶことが出来たというストーリー構成も素敵である。



不満があるとすれば、ロボット3原則の生みの親が、劇中でのあるロボット研究学者の老人ということになっていたことだろうか。
謝れ!アイザック・アシモフに謝れ!
あと、劇中でロボット三原則の行き着く果てが「革命」だといっていたのも意味わからん。

しかし、一糸乱れぬ動きで「人間が危険だ、助けなければ」とか集団でやるのとかを見ていると笑いがこみ上げてくるのはなぜだろう。理由はわからないが大爆笑してしまった。