スコット=ド・ワシュレー来日展―いつからハゲなんだろう―

http://homepage.mac.com/fibonatti/index.html


スコット=ド・ワシュレー氏は、初の個展となる今回の展覧会を、自分のものとして認識できません。
氏は、25歳で交通事故に遭って以来、頭部の外傷がもとで脳に障害を負い、記憶が一日以上持続しなくなったからです
今回の展覧会において「作品」とよばれるものは、氏自らの記憶障害を補完するためにあくまで
個人的な営みの一環として生み出された装置にすぎません。
ええぇ、えええ?なにその物語みたいな状況は。しかも「その装置を作った」という記憶すら消えてしまうというあたりが、なにか切なさ的にツボすぎる。つまり、よく出来すぎている。
……ええと、これって「そういう設定で、いろいろ作品つくってみました」というネタじゃないんですか?
あくまでも、そこは虚構だとは語らない方針みたいで、それがまたステキですが。
ちなみに、作者名をもう一度見てみると「ド・ワシュレー」。