CUBE ZERO 感想

http://www.cube-zero.jp/top.html
すげぇ……。すげぇ、名作だ。
CUBE2で、完全に期待を裏切る形で予想をはずしてくれたの、もう続編で、あの「CUBE」の感動を味わうことは無いと思っていたのに。
これは、見事に「CUBE」の続編として満足の行く品質の映画として成立している。最近の「SAW」ブームで下手に続編が作られたのかなあ、程度にしか思っていなかったので、嬉しさも倍増である。
全編に漂う、緊張感。謎。そして、日常世界とは一線を隔した立方体の並ぶ世界。
本作は、見る前に裏の説明などを読むとCUBEの監視をしている人のストーリーだ、などと書いてあるので、陳腐に全ての謎が解き明かされてしまうような、質の低いものを予想していたが、なんということだろう。
そんな予想は見事に裏切られてしまった。
監視所は「CUBE」の外でありながら、まだ異質な世界の中の一要素であり、それを取り込んだ謎が、さらに彼らを押し包む。確かに、前作であったような
「本当になんだか分からない」感……それこそ、政府の実験から、宇宙人の虫かご、
死後の世界まで、なんでも可能性として考えられた異世界観は消えてしまったが、それに左右されずに、高い品質をたたき出してくれている。
(ただし、初代CUBEと微妙に違う立方体だったので、初代とは違う設定だとも考えられる)
トラップも、無理に前作を超えようとして失敗したCUBE2と違い、日常から僅かに乖離した位置のものだし、「CUBE」を知っていればニヤリとさせられるネタも多い。
トラップの質といい、淡々としたキャスティングと言い、この作品の監督は
「CUBE」を判った人間だ。
ただし、不満もあるといえばある。先ほども述べたが、CUBE自体がどういうものなのか、完全に解けてしまったこと。光の中とかではなく、完全に緑が生い茂るような「外」が出てきてしまったこと。各キャラクターの性格付けが、あまりに真っ直ぐなこと。まあ、隻眼の上級管理者は、なかなかいい味を出していたが。あと、チップ兵士弱すぎである。
跳躍で何メートルも垂直に飛べるのに、簡単に倒されすぎだ。
これらは、不満点とは言ったがそれは後でちょっと気になった程度のことで、ほとんどマイナス点にはなっていない。
CUBEに感動した人間は、問答無用で見るべきである。
(ちなみに、webでの評判は2よりマシだが初代とは比べようも無いほど質が落ちるというものが大半だったので、そこは自分の感性を信じるんだ)
ただし、CUBEを超えることは、やはり出来なかったように思う。
これはネタバレだが……====
初代で精神異常者が混じっているのが、あんな形で解決されるとは思っても見なかった。経緯を知って見ると、もう切なさ爆発である。
しかも、そういった経緯を持っているなら、彼は脱出後の「問い」の答えを知っている筈なので本当に脱出できたのではないかという可能性も出てくる。
そんなところもあわせて、もう大満足な出来だったのである。


公式サイトで、CUBE三部作と言っているが、CUBE2黒歴史にしてくれていいです。
あの質だし、ココは一つ、無かったことに。



http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=323591

前作「CUBE2」で脚本と製作を担当したアーニー・バーバラッシュが今作で監督デビューを果たした。
なにぃぃーーッ!
……ということは、前作はなぜあんなに駄目だったんだ。脚本は良かったけど監督の見せ方が悪かった、と言いたいところだが、あのストーリーラインはちょっとそれだけではフォローしきれない無理やり加減だったしなあ。