怪 「化猫」

http://www.toei-anim.co.jp/tv/ayakashi/bakeneko/index.html

第1話

独特の画風と、静と動の対比の演出を作品の特徴とするアニメ。
また、通常は多用されないようなアングルのカットを多用し、「間」を生かすシーン構成にすることで演出性の高さは群を抜いて高い。神アニメとなる素質はあると思う。が、今の時点ではまだ、なんとも言えないというのが実状だ。

第2話

1話から続いた2話にして、話が緊迫してきた。そして、その緊迫感の中が独特の演出をより一掃惹きたてる。盛り上げ方がよく出来たOVAのように完成度の高さを後ろに見せる描き方となっている。素晴らしい。
背景は3Dで輪郭を作り色を当てる手法のようだが、モデリングされた空間であることの利点を最大限に生かした床上ギリギリからの視点は必見。

第3話

……1話より2話。そして3話とヒートアップしていく物語は止まらない。1話の静かな作風も、1話で完結しないエピソード全体の序章としてみれば大なっとくだ。本当に映画かなにかのような完成度の高さだ。作品全体にも「静」と「動」の対比を最大限に効かせている。
そして明らかとなる過去と、そこから導き出される妖怪の正体。
3話完結ではあるが、構成、演出、脚本、ほぼ完璧の作品!


これは去年の夏の作品らしいが今年も同様のものがあるらしい。また、同じ怪を冠とするシリーズに
四谷怪談」「天守物語」も存在するらしい。
とても期待できる。