book: 長谷 敏司『円環少女』シリーズ

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数千の魔法世界のなかで唯一魔法が存在しない地球。人類に魔法を観測された途端、
魔法は存在を消去されてしまう。
設定がステキだ。
我々の世界では確かに魔法なんて存在しなくて世界は非情な物理法則に支配されているけれど、全宇宙的に見ればそれは特殊な環境であるという方向性は、ヴァーナー・ヴィンジの「遠き神々の炎」にも似ていてなかなかに素晴らしい。
この手の設定は、「魔法」の存在を許すための冴えたやり方の一つだと思う。