キーボード配列QWERTYの謎

読了。
QWERTYキーボード配列はなぜ普及したのか、そしてその理由としてアームが絡まないようにするためという説がなぜ広まったのかを、タイプライターの歴史とともに説明する本。あとがきで、


ただ、これまで肥大化し続けてきた「アンチQWERTY説」に対して、
私たち夫婦の投げるこの石は、あまりに小さい。
と語られているが、とんでもない。スゴ本としてあちこちで紹介され、ギークの間では既に「アームが絡まない説」はガセネタだということは常識。ちょっと気の利いた人でもそれが間違いだと知るようになった。
読み物としても良質で楽しめる作品だった。

別にどうでもいいのだが、タッチタイピングについて言及する章で
「ブラインドタッチ」という単語が一度も出てこなかった。
差別用語として姿を消していった経緯を持つ単語だが、どうやら和製英語だったらしいんで、ほんとどうでもいい話か。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%83%E3%83%81%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%94%E3%83%B3%E3%82%B0