ロバート・A・ハインライン「月は無慈悲な夜の女王」

読了。
一言で言うなら、植民地としての地位にある月世界の独立革命物語……。ではあるのだが、それだけでは括れないほど多くのエッセンスを含んだ小説。月世界そのものの独特な社会性や自我を持つコンピュータや、月世界が将来どのような地位に落ち着くべきかなど、興味深い話題に尽きない。
そしてそれらが無理なく詰め込まれている点も良い。