広瀬正「マイナス・ゼロ」

読了。
タイム・パラドックスもの。タイムマシンによって引き起こされた奇妙な人生を歩むことになった浜田俊夫、伊沢沢啓子の一生を描く作品。昭和の前半(第二次世界大戦前後)を舞台としている。
最終章で、それまでの伏線が綺麗にあるべきところに納まる様は読んでいて非常に気持ちが良い。



解説に

広瀬さんの作品は、いずれも新鮮なのである。おそらく、将来においても古びないのではなかろうか。

とあるが、まさにそういった作品だ。