ゴーストトリック

プレイ。
何者かに殺され、記憶を失った魂となった主人公が自分の正体を追っていくことから始まる、一夜の事件を追うゲーム。
導入から次々に湧き出してくる謎を巡る展開からオチに至るまで、シナリオとその見せ方がとにかく素晴らしいアドベンチャーだった。音楽、効果音、キャラクターの動き、テキストの連携は逆転裁判を思わせるがさらに洗練されたものに仕上がっている。
グラフィック面でも、任天堂DSで扱えるポリゴンキャラクターと調子を合わせた鋭角的でカラフルな背景を利用することで、2Dと3Dがうまく融合した画面を作り出している。また、あえて視点を横にからのみにして、演技のみに3Dキャラクターを利用している点もよい。
(……と思ったら、プリレンダリングだったらしい http://news.dengeki.com/elem/000/000/279/279517/index-2.html)
謎解きの難易度は低くサクサク進めるが、逆に言うととにかく総当りで何か動かしていけば考えなくても進めるということでもあるので、そこは欠点と言えば欠点か。また、オチはかなり盛大な展開をするので、少し気になるかもしれない。
3Dキャラクターとモーションが要るため、逆転裁判のように量産できないのは仕方ないが、「2」が出ていないことが不思議なくらい良い作品。
iOS版で最初の数章を無料でできるものがリリースされているので、未プレイであればそちらを触ってみる価値ありだと思う。