篠房六郎「百舌谷さん逆上する」

読了。
好意を持った相手に暴力を働いてしまう衝動を抑えられない、仮想の先天性行動疾患「ヨーゼフ・ツンデレ博士型双極性パーソナリティ障害」――世間にはツンデレという名で歪んだ形で認知されている――を患って生まれてきた少女を描く作品。
ツンデレの一言では表せない強烈な個性を持った百舌谷さんと、もし本当にそのような疾患があればという視点で丁寧に構築された周りの人物関係が面白い。
とても濃い作品。



連載が始まった頃はツンデレブームだったらしい。