旧約聖書 民数記

読了。
神が事あるごとに民の数を数えろ数えろと言い出す章。物語的にはイスラエルの民が乳と蜜の流れる場所、約束の地カナンへ進行し、その途中の土地に住む罪もない人々を虐殺していく章である。
あと、長老たちが「旅辛い。これならエジプトの方がよかった」と言い出すたびにブチ切れて民を呪い殺そうとする神を、モーゼがなだめて止めるさせるというシーンも何度か続くことになる。というか一度はモーゼが止める暇もなく『燃える蛇』を送り込んで実際に民を多く死なせる蛮行に及んでいる。
旅の味気ない食事に愚痴をこぼした民にブチ切れた神が「じゃあ一ヶ月ほど奇跡で肉を空から振らせて、食った肉が鼻から飛び出るほどにしてやるから覚悟しろ」と、よくわからないキレ方をするエピソードが印象深い。