Unepic

クリア。
2Dマリオ視点のハック&スラッシュ・アクションゲーム。
操作性はビュンビュン動けるというものではないが、敵の視界外からステルスキルをしていくスタイルで進むことも可能なので、操作も攻略に大きく影響する。
またスキル割り振りをキャラクターシートで行ったり、魔法を使うにはまず呪文書に書き写す必要があるなど、ゲームシステムがTRPG風味になっている。これはゲーム雰囲気を出しているだけでなく、ゲームを楽しくする制約として働いている。それでいて、エリアショートカットや店へのテレポートなど無駄なストレスを軽減するための仕掛けもしっかりある。
目立たないところだが、次はここまで行こう、次はアイテムを集めてポーションを作ろう、などプレイヤー自らが小さな目標を立てて達成しやすく、ついつい長くプレイしてしまう優れたレベルデザインになっている点も高く評価できる。この目標達成サイクルや、新たな装備を手に入れたときの劇的な強くなり方から中毒性を生むスタイルはクッキークリッカーに近いものがある。
このさり気なくプレイを続けてしまうという方針は音楽にも当てはまっていて、ちょっと聞いて素晴らしいと思うようなものではないがずっと聞いているじわじわ良さがわかってくるというBGMが使われている。



ストーリーはアメリカのオタク青年がTRPGを遊んでいたところで停電が起きて、突然巨大な古城に居ることに気づくというもの。主人公はこれは友人が麻薬をビールに混ぜたせいで自分がトリップしてるんじゃないかと疑ってかかる点が面白い。
アメリカで流行った超有名ドラマや映画などのネタが出てくる。

総じて非常に素晴らしいゲームだと言える作品である。
「エンディングまじすごかった!」…と感想を書けとゼラトゥルに言われたからそう書いておこう。