原作:志名坂高次、作画:粂田晃宏「モンキーピーク」

読了。4巻まで。
最初は人間よりも身体的に優れた猿の化物と対決するモンスターパニックものかと思ったが、そう思わせておいて実は猿の衣装を着た殺人鬼によるサスペンスホラー。
基本的には山岳地帯に閉じ込められたなかで、猿によって次々に殺されていくという極限状況でのそれぞれの人間がどう動くかという箇所が見どころの作品。また、死者入れ替わりトリックはあるかもしれないが「猿」はおそらく名前がある登場人物なのでそれが誰なのかという謎も物語を面白くするスパイスとして働いている。
こういう作品は毎週行き当たりばったりで描いてて、考えなしに意味ありげな演出をしたあげくに雑に風呂敷を畳むパターンを警戒しなければならないが、この作品については原作者付きなので安心……だと思っていたが、調べたらこの原作者は推理小説家とかではなく麻雀漫画を描いてた漫画家っぽい。
なんか不安になってきた……。