バーフバリ 王の凱旋

視聴。2017年公開のインド映画。
マジック・ザ・ギャザリングのリアルで緻密なイラストがそのまま動き出したような表現力を持つ作品。そして物語は単純だが、古き良き少年漫画のような熱さがある。
CGと実写の境界がわからないのは近年では当然にしても、アメリカさんとかならビルが倒壊するときの破片をいかにリアルに散らすかみたいなところに注ぎ込んでいるパワーを、この作品では古代の大国という幻想的な世界を描くのに使っている。
インド映画なのでもちろん歌って踊るが、物語に沿って始まるような演出方法になっているため踊るシーンは少なめ。だいたいは普通の映画のような構成なのだが盛り上がるシーンになると、ミュージックビデオのデモみたいなのが始まる。アメリカドラマのオサレ演出はさっさと終われと思う自分だが、この作品のものは映像美が圧倒的かつうまく物語に組み込んで作ってあるため歌うシーンでもまったく苦にならなかった。