諫山創「進撃の巨人」

読了。全34巻完結。
最終巻の展開は ちょっと分かりづらい部分もあるが、いろいろ風呂敷を広げた部分をきっちり回収した上での完結。
以下ネタバレ考察。
マーレ編のエレンの目的は始祖ユミルに「ミカサの選択」を見せることでユミルをエルディアのための奴隷であらねばならないという呪いから解いて、巨人の力を世界から消滅させ、同時にアルミンたちを人類の救世主にさせることでパラディ島を救うということ。
その選択は愛する相手を自ら殺すという行為。ユミルはフリッツ王を愛するがゆえにその子孫の望みに答えて巨人を作っていたが、愛する相手を自ら殺すという選択を見ることで、その呪いが解かれて自由になる。
巨人の力の源になっていた「有機生物の起源」こと光るムカデは、おそらく生き残るということ以外の意思は存在しないので、ユミルが自由になると同時に巨人という形で人類にその力を及ぼすこともできなくなった。
(もしくはユミルと完全に同化していたので同時に消滅した?)



なんとなく無効化された「不戦の契り」関係はまだ謎が色々のこってる気がするので、外伝として過去編があるかもしれない。