Inscryption

クリア。
デッキ構築型ゲーム。
基本は動物をフィールドに配置することで敵を倒すテーブルトップゲームだが、闇に浮かぶ目玉としてしか見えないゲームマスターと対峙してゲームを進めていくというのが大きな特徴になっている。
以下ネタバレ。
かと思ったら、ゲームテーブルから立って部屋を探索することもできて脱出ゲーム的要素とテーブルトップゲームの要素が相互に影響し合うという独創的なゲームデザインがされていた。
ルール説明が最低限でというのもプレイヤーが置かれた状況を考えると納得いく雰囲気とゲームシステムがマッチしている。
かと思ったら、さらに二重三重のメタ構造を持つゲームでそれすらも前フリ。最終的にはゲームクリア後に代替現実ゲームとして現実世界をも巻き込んでストーリーが続く意欲作。
まあ代替現実ゲーム部分まで実際にプレイした人はかなり限られていそうだが、結果のまとめを読むだけでもわくわくしてくる。
ゲーム部分もわりと良くできている。ゲームとしては最初のローグライク・デッキ構築ゲーム部分が一番難しくて、カードパックを買ってデッキを作るゲーム(フロッピーのゲーム)、死んでも進行状況が失われないデッキ強化型ゲーム(ボットピア)は易しめのバランスだった。
……と思ったがデッキ構築ゲームは、実は何度か負けていると強い要素がじょじょに解放されるので必然的に何度か死んだ後に勝てるようになっているっぽい。
あと、死、魔術のスクライブとの対戦がほぼイベント戦の扱いなのは少々残念。



ちなみにゲームタイトルはInscriptionではなく、InscrYption(このスペルの単語は存在しない)。