「三体」、三体2「黒暗森林」、三体3「死神永生」

読了。
俺も「暗黒森林理論か……」としたり顔で言いたいと思って読んだ。
アルファ・ケンタウリ星系の惑星からの地球への侵略を中心に据えた恒星間戦争を描く作品。しかしワープなどというものは存在せず宇宙の広さは絶対的なので、三体宇宙艦隊は地球へ着くまで数百年を必要とするということで、大きなタイムスケールで描かれる作品となっている。
地球から三体惑星への初の通信から、人類が恒星間航行が可能な宇宙艦を擁するようになってさらにその先まで描かれる。
タイトルは実在のアルファ・ケンタウリ星系が三重連星であるところから。その惑星上に生命が生まれたなら不規則な太陽の影響でいつ絶滅するかもしれない運命を背負っており、それが地球への恒星間侵略の動機となりうるというのはうまいと思った。
ちなみに暗黒森林理論は、文明は宇宙スケールでみると一瞬で発展し自身の生存を脅かす可能性があるので他の文明の兆候があれば潰しておくのが最善手である理論。
3巻は特にそうだが、アイディアを詰め込められるだけ詰め込んだという感じの作品。