クリア。第1エンドのエンドロールまで。
ドット感の強いレトロな表現のメトロイドヴァニア……だがプレイ感はソウルライクである。
メトロイドに大きな影響を受けている作品なのは確かで、演出などに強くオマージュが見られる。
Noitaの3人の作者のうちの一人によって作られており、Noitaが高難易度なのはこの作者が原因かと感じる出来。
2Dマリオ視点で能力を増やしながら探索エリアを広げていくという流れや、小型宇宙船でゲーム舞台に単身調査しにくるという世界設定はメトロイドに準ずるのだが、雑魚敵を倒しても回復アイテムが出ないというのが些細なようで大きい違いにより、セーブポイントからセーブポイントへ有限の体力が尽きる前に探索していくゲーム体験は、ソウルライクの緊張感を持っている。
また「これシーケンスブレイクしてない?大丈夫?」と不安になるようなシビアなグラップリング操作でエリアを進むことを要求される場面がわりとある。
ボスはボスで、平気で十回以上はリトライを要求してくる歯ごたえあってソウルっぽい。
しかしボス倒して進んだ先でセーブ前に殺されるようなエリアがあるのは駄目でしょ……。
それやられるとボス倒した後で、いちいち前のセーブポイントに戻るという別に楽しくない無駄な手順を踏まなきゃならなくなる。
あと特に行き止まりとかでもない場所で床を壊して隠し通路を開くことが進行に必須であるというのも、それが見つからず数時間悩まされたのでかなり理不尽に感じた。
良くも悪くも「高難易度」すぎる作品で賛否はありそう。
対訳が公開されているサイトがあるが、日本語化されていない点もちょっと人に勧めるにはネックなポイントか。