クリア。DLC含め全ボス1周目撃破まで。
うーむ……、あまりよろしい作品ではなかった。
良い点も無くはない。エリアの明暗表現は優れていて、最初の暗いエリアから洞窟を抜けて太陽に照らされたマデューラにたどり着いた感動や、クズ底の闇の向こうから敵が迫ってくる表現は、フロムゲーの中でも優れた演出だと思う。松明を持って探索するというなかなか成立しづらい体験がゲームプレイとして良いバランスで実現できているのも良い。
また武器の強化に要求する素材数が少ないので、色々な武器を試せるバランスなのはいい。
篝火転送やラスボス後の周回が選択式やメニュー構成など、システム面は1から順当に進化している……が先に更に進化している3をプレイ済みなので感動は無い。
悪い点は、とにかくボス戦。ボス戦はダクソ1から退化している。
ダクソ3が素晴らしいのは言うまでもなく、ダクソ1もギミック感が強いとは言え各ボスごとに異なる攻略を求められ、それぞれの強さがあった。
しかしダクソ2は大半のボスが、ガードしながら後ろに回って攻撃後の隙に数発入れるか、単純にブンブン剣振ってくるのを避けて攻撃という一辺倒なパターンで緊張感なく勝ててしまう。
無理やり難易度を上げたボスも、1ミス即死にしてみたり、複数戦にしてみたり、落下死やダメージ床があるフィールドにしてみたり、武器耐久度を異様に消費させて武器破壊で継戦不可能にしてみたり、阿呆としか思えない手段で難易度を上乗せされている。
ラスボスもシューティングゲームかよって感じの雑な避けゲーで、パターンゲーがあからさますぎる。
あと風車を松明で燃やすとか、誘導してきた生物のソウルを吸収させるとか、突然パズル的なステージギミックを要求されるのはどうかと思う。そこまでのゲーム体験でプレイヤー誘導を適切してきた上で出すなら問題ない難度のギミックだが、思いつきのように新要素をポンと出すのは駄目である。
篝火からたいまつに火をつけられることの説明も無いのも、プレイヤーに発見させる許容範囲を超えている。
あと中央エリアから行ける5つのエリア中3つが「朽ちた巨人の森」「狩猟の森」「虚ろの影の森」って森が多すぎるんじゃい! また今作は少なくとも序盤はメイン回復がエストではなく購入できる消費アイテムになっているが、これは失敗だと思う。
アイテム価格は固定なので序盤はかなりの節約を強いられ、後半は大した出費ではないソウルで回復アイテム99個買えるので実質無限に回復できるようになってしまう。なぜダークソウル1でエストを発明しておきながらデモンズソウルのシステムに後退したのか。
亡者化による最大HP減少、序盤の消費アイテムを回復メインに据えた作り、現実的に壊れうるバランスになった装備耐久度、有限時間のたいまつ、敵枯れなど、全体的に有限のリソースをどう活用するかという方向のゲーム性を出したい、という意志を感じるがこれもうまくいっていない。
「死にゲー」として見た場合、安心して死ねない有限リソースの仕様は邪魔になっている。
しかし死にゲーとして無理のないように有限リソース要素を薄めた結果、周回などではリソースが有限であることが制限として機能していない。
駄作とまでは言わないが、悪い点ばかりを書いてしまうのもやむ無しといった感じの作品だった。