春暮康一「オーラリメイカー」

読了。

オーラリメイカ

筆者のデビュー作で、時代は大きく違うが「法治の獣」と同じ世界観を共有する 《系外進出》シリーズ。
センス・オブ・ワンダー
我々のようにコミュニケーションを取れる分かりやすい知性を持たずして、惑星系を改造し銀河に搬種していくオーラリメイカー(Orrery Maker 星系創造者)という存在をを中心とした作品で、銀河の歴史というという途方もないスケールだが中編におさまる長さ。
主題だけでなく周りに散りばめられた《水-炭素生物連合》《知能流》というアイディアも素晴らしい。

虹色の蛇

《彩雲》という気体生物の住む星を描く作品。
こちらも、それだけではなく身体改造者を大きくフィーチャーしている点が面白い。