読了。
電波望遠鏡は複数の天文台のデータを組み合わせて仮想的に巨大なアンテナを持つ望遠鏡を作り出せる、という事実を元にした「空間的にも時間的にも銀河スケールの天文台」という表題アイディアを中心にした、銀河をまたにかけたSF。
異星知性に関するアイディアが盛りだくさんで、それぞれを短編にしても十分通用しそう。
オチは唐突かつ途中から予想できるので少しカタルシスは弱いが、それでも十分傑作と言える作品。
しかしこの作者が銀河スケールの新作を描くとき、オーラリメイカーが居ないとどうしても不自然になるので、それを《系外進出》シリーズの世界観に組み込めないのは少し寂しい。