4D Golf

クリア。
4次元空間パターゴルフ。
前と後、左と右、上と下……の他に「アナとカタ」という方向にも空間が広がるコースが舞台となる。
次のような理解を得たのは実は試行錯誤を繰り返して最後のステージクリアした後ではあるが、我々の住む世界は3次元だが重力で地面に縛られるため、実際には3DGolfは「少しの高さ要素がある、前後・左右の2次元ゴルフ」である。
同様に重力で地面に縛られる4DGolfは「少しの高さ要素がある、前後・左右・アナカタの3次元ゴルフ」であるため、実は我々3次元人にもけっこう理解可能なのだ。
単純な例で言えば、高さが同じ平面しかないコースであればこれはもう単なる無重力3次元ゴルフとして理解できる。重力が働く軸の座標が固定されているので、重力の働かない3軸のみを考えてゴルフすればいいって訳である。
ただそれを取っ掛かりとして、ちゃんと高低差もあるコースや、アナカタ方向の障害物を考えねばならないコース、さらには重力方向が変化するコースなどもあり、だんだと「4次元空間の把握」を要求してくる。
また我々にはどうやっても「3次元という断面」しか見ることができないが、その視界から4次元空間を上から見下ろすことでアナカタ方向を3次元人で見える角度に変更するボリュームビュー、アナカタ方向を色という要素で表現することで3次元人にも簡易的に4次元視界が得られるようにした通常ビュー、という本気で4次元空間を把握できるツールを提供してくれる。
ノーマルコースを全部回るのは5時間かからないくらいのプレイ時間なのに、プレイ後には「ドラえもんの四次元ポケットは、この4DGolfのシステムではどう見えるか?」なんかが想像できるくらいには4次元を把握できるようになっている自分に驚く。
まったくSFではないのにセンス・オブ・ワンダーがある、真に新しい視点を与えてくれる驚きの作品。
以下ネタバレ。
最終コースは5次元ゴルフになるが、4次元を理解させるには一度プレイヤーをもっと複雑な5次元空間に放り出せばいいという発想が凄い。



ちなみに当ゲーム内で、「アナ」と「カタ」は前後左右のように自分の向いている方向を基準とした相対的な方向を指す単語で、「アナ方」と「カタ方」は東西南北のように自分の向いている方向と関係ない絶対的な方向を指す単語である。

このゲームで提供されるツールを使って、1次元視界しか持たない2次元人類向けの「3DGolf」もプレイしてみたくなる。
(ゴルフではないが「Sightline」https://winterbeak.itch.io/sightlineというそれっぽいゲームがある)