旧約聖書 エゼキエル書

読了。
内容としてはいつもの、イスラエルの民が主以外の神を信仰してるんで預言者通じて天罰を下すという話。
だがエゼキエル書はいままでにない「人ではない神の使い」が多く出て来るところに特徴がある。
・4つの顔と4の翼を持つ使徒ケルビム(1章5節)
・腰から下は火、腰から上は光る青銅のように輝く存在(8章2節)
・ケルビムの頭の上の大空に現れるサファイヤのような王座の形をしたもの(10章1節)
・青銅の形のようで手に麻なわと測りざおを持ったもの(40章3節)
など、いままでは"神の霊"程度の描写だった使徒が異形の存在として描かれている。
また、37章で白骨に筋と肉を生じさせ皮で覆って生き返らせるといった奇跡も起こしているなど、演出が派手になっている。



新世紀エヴァンゲリオンで出てくる怪獣としての「使徒」のルーツはこのへんにあるんだろうか。
ちなみにケルビムという名前自体は創世記から既に登場していたらしい。
「神は人を追い払い、エデンの園の東にケルビムと自転する剣の炎とをおき、生命の樹への道を看守らせることになった」(3:24)