ソウ - SAW - 感想

http://sawmovie.jp/
http://kooks.seesaa.net/article/3590930.html
名作になり損ねた名作。だと私は思うのだが世間の評価は高いようだ。
「ジクソウ」という、生きるか死ぬかのパズルのような状況に被害者を置いて、その行動を観察する殺人鬼と、ジグソウの密室に監禁された二人の男の話。
状況設定、オチ、映像効果など、それぞれのレベルは高いが、ストーリーラインがそれについて行っていない。
せっかくの密室と、そこに用意された数々の謎も、なんとなくいくつか解決されただけで、さらに解決したから監禁状態を脱出できるプラスになったわけでは、全然ない。結局この監禁事件は外部の警察の活躍によって解決されるのだが、閉鎖空間を作っておいて、その中で動いたことが無意味だというのはいかがなものか、という思いでいっぱいである。これでは、単なる監禁誘拐事件じゃあないか。
さらに事件が一見解決したかのように見えたあとに、もうひとつ大きなオチがあるのだが、それが確かに予想外だが、だから何?という感触なのである。ストーリーの方向性とオチの方向性がまったく一致しないのだ。
また、回想としてシーンが、まったく違うシーンに唐突に切り替わるため、状況把握のための努力が必要で、それも映画を純粋に楽しめなくさせている理由だろう。
なんにしても、閉鎖空間を売りにした映画が、それを無視するのは許せない。
高い期待を持っていただけに、これは残念である。



この作品の楽しみ方は、密室を脱出する頭脳勝負ではなく、自分物関係などを推理する面にあるようなのだが、多くの謎が作品内では未解決の謎として残る、という手法は、やっぱり嫌いだ。
それは、謎を解こうとする視聴者の好意に甘えている。たまにはあってもよいが「解」まで見せてなお人々を唸らせるのが、正攻法であり王道だと思うわけだ。

ところで、この映画。2が発表されている。saw2だ。
うーむ、私の趣味には合っていないようだし、とりあえずは見ないでよさそうだ。
いい忘れていたが、「saw」というのは英語でノコギリのこと。
http://saw2.jp/

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