スタニスワフ・レム「砂漠の惑星」

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ソラリスの陽のもとに」で有名なレム氏の作品。
砂漠ばかりが広がる惑星で、1艦の宇宙船とその乗組員が原因不明の消失を遂げ、主人公達はそれを調査するために、その惑星を調査してゆくというストーリー。
基本的には、非常にベーシックな構成のハードSF。謎の惑星での不可解な事件とその原因の解明ドラマである。しかし、ソラリスでも同じような事が言えるが、この作品の見所は人間や地球系生物とは全く異なった存在を描き出すことにある。
その正体はここでは書かないが、異質という意味ではソラリスに負けないレベルでの異質さを持った存在が潜む惑星で展開される物語は、基本に忠実な枠組みで楽しさを訴えかけてくれた。