SoundHorizon「少年は剣を…」

あらまり - Aramary 嬢が去り、メインボーカルにRIKKAを迎えて始まるSoundHorizonセカンドシーズン。
「第五の地平線」というキーワードが入っていることがそれを示しているが、これがSoundHoraizonの
――クロニクル, タナトス, ロスト, エリュシオン に連なる――正式な「5作品目」ということになるようだ。
(もっとも、このシングル自体がエリュシオン楽園前奏曲のようにアルバムの一部となる作品集なのかもしれないが)
幻想物語楽団は、あらまり嬢を失ってなお私の心に響く大きな衝撃を与える幻想音楽を組み上げてくれたようだ。聞くまではRIKKAさんでは役不足の感があると考えていたのだが、とんでもない。以前とほぼ変わらぬクオリティで迫ってくるものがあった。(だが、やはりあらまり嬢のどこまでも澄んだ声と、Revo氏の描こうとする世界の全てを演じきる声域には、まだ敵わないところがある)
今回のシングル最初の作品「終端の王と異世界の騎士」で感じたのだが、SoundHorizonの音楽は音の中に効果音を編み込むことで、物語と背景となる広い世界を感じさせてくれる。そして、その世界の「語り部」としてヴォーカルが存在するのだ。
このシングルは、やはりSoundHorizonとRevo氏は幻想音楽のつむぎ手として確固たる力を持っているということが証明された一枚だと言える。