http://www.belle-isle.jp/
SoundHorizonがプロモーション音楽を投下したMMORPG「ベルアイル」を触ってみた。
うーむ、なんというかまず世界観が素敵だ。樹上世界はともかくとして悪魔《デモニカ》という存在に追われて地上から逃げ出してきた、というはなかなか切なさが漂っていてよい。
(裏設定で、かつて人間が呼び出したとかいう設定がありそうで燃える)
そいつらがたまに樹上世界まで侵略に来るだとか、オープニングイベントで過去の戦いが見れたりとか、設定があるだけではなくゲームに深く関わっていることも良い。
ゲームシステムとしては、ほぼ旧ウルティマオンラインのコピーという感じで、全スキルポイントで上限のあるスキル制、全てのアイテムは使っていると壊れる、生産職によりアイテムが生産される、と良い面を受けついている。世界は３Ｄだが。
あとは、子供に継承するシステムが(落ち着いて考えるとシステム的には対したものじゃないのだが)我が子がカワイイという感情に満たされていて良い。大抵のMMORPGは元祖MMOであるUOが政治的事情で導入できなかったことをひきずっているのか、キャラクターモデルに子どもというものが無いのだが、それがこのゲームで「いろんな年代のキャラクターが存在する」ことをより印象深いものにしている。
あと、魔法のシステムがかつてのウィザードリィのような「呪文打ち込み式」であるのはなかなか面白いかもしれない。打ち込まなくても一定時間立てば発動するという仕様は妥当である。
ここまでは良い面だったが、暗黒面もある。まず、重い。私のマシンではちっと人が多いところだとガクガクである。３Ｄなゲームはこれだから困るのだ。
さらに、ゲームない経済バランスが危うい。NPCへの金の回収がきちんと機能していないのと、リアルマネー・サービスの存在が諸悪の根源のようだ。
基本的にプログラマのレベルは超絶とは言わないが、普通なレベルではあるようなのでマシンパワーが許し、経済がきちんと機能していれば神となれるゲームだと思う。
それと基本的に移動スピードが遅いのはどうにかならないのか。３Ｄゲームだと普通に遅いことが多いが、プレイ時間の引き延ばしだろうか。街中の移動が面倒だと思えるとかカンベンしてほしいものである。
あと３Ｄなのにモンスターと闘うなどしない単純な移動が長いので、普通に酔う。致命傷です。
