7(セブン)モールモースの騎兵隊

「モールモースの騎兵隊」と「アルメセラ年代記」という同じ戦闘システムを使った
2つの性質の違うゲームが入った作品。
特徴であるローテーション・バトルシステムは天才的。アイディアのみで考えればrogueが作られた頃から表現可能だし、色あせない面白さを持っている。


「モールモースの騎兵隊」は絵本のような作風の、RPG。ていうか、実際にはRPGっぽい
インターフェイスを持っているだけで、ストーリーの所々でバトルが入る物語というのが正しい。
雑魚戦とかも一切無い。しかし、逆にそれによってバランスは実に上手く取れている。
flash作品でありそうなエフェクトやデモで魅せる、王道だが最後に切ないストーリーが素晴らしい。
(人によっては逆に王道すぎてつまらないと思うが)


「アルメセラ年代記」は、目的が無い不思議のダンジョンで1000階を目指せ、という感じの
性質を持つゲーム。独特のゲームシステムで、ジャンルはなんとも分類しがたい。
「モールモースの騎兵隊」とストーリー的に関連しているのだから、せめて1000年戦いつづけたら
一応終わりになる的なストーリーが流れて欲しかった。
欲を言えば1000年は長すぎるので、そこを100年にして1000年目までは本当にオマケにした方がよりよかったけれど。


「モールモースの騎兵隊」を本編と考えて「アルメセラ年代記」をオマケと見るか、
「モールモースの騎兵隊」を長いチュートリアルと考えて「アルメセラ年代記」を本編と見るか、
によって全く評価が違うゲームになりうる。
私は「モールモースの騎兵隊」が本編だったと思う。