28週間後

視聴。
ゾンビ発生から28週間、人類がゾンビに対する対策を成功させて復興しつつある危ういバランスの社会のなかで、再びゾンビが発生するという筋書きのパニックホラー。
28日後に続いて、単なるゾンビものとは別の方向性―ゾンビ発生後の社会―を描く作品。
28日後との差はゾンビに対する対応において重視されるのが、生きるために個人が体験から学んだ「掟」ではなく、社会がゾンビにに対応するために生んだ「システム」だというところだろう。


ただ、映画とてのストーリー構成はどうもチグハグな感触がぬぐえない。感染が広がったあたりから視聴者を置き去りにしてストーリーがどんどん進んでいって、納得いかないままにエンディングを迎えてしまった。
これなら完全に「感染発生前」の世界への哀愁を描く作品にするか、最初の数十分からさっさと再感染が広がった後のチャプターを展開した方がよかったんじゃなかっただろうか。