ツカサ「九十九の空傘」

読了。
人が居なくなった街に、人間だった頃の記憶を受け継ぐツクモガミが暮らす。そんな物悲しい舞台設定の作品。中心人物は、傘を依代とする生まれたての九十九神カサと、銃を依代とするシグ。
街をカタナシと呼ばれる化け物がうろついてたりもするが、心温まる系統のお話である。
最近『虚淵ラノベ作家はアニメ化されることをゴールに、アニメの企画書のつもりで書いていないか?」http://yaraon.blog109.fc2.com/blog-entry-3602.html』という発言があったが、この作品はいい意味でアニメっぽい。ある単位で区切られた1話1話が12個なり24個なり集まって全体を構成するという「パッケージ」としての表現形式を、活かすようなシリーズになりそうだ。
(あとがきにも「頭の中に24話まであった」とか書いてるし)