小川一水「コロロギ岳から木星トロヤへ」

読了。
21世紀日本・アルプス山脈コロロギ岳から、23世紀木星トロヤ・廃墟として放置された宇宙戦艦内を繋いで、過去からの支援で宇宙戦艦内へ閉じ込められた未来の少年二人を助けるという物語。我々が住む世界と解釈の仕方を変えた「1つの空間軸と3つの時間軸を持つ世界」に住む、時空蛇とでも言うべき存在であるカイアクとのファーストコンタクトものであもあり。
漂流教室の時空SFエッセンスを取り出して再構成したかのような作品だが、気軽に読めるサイズと物語の軽さになっている。(それでも地球の危機だったりするわけだが)