機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島

視聴。
初代ガンダムアニメであった戦災孤児を育てている元兵士のエピソード「ククルス・ドアンの島」を元にした作品。ガンダム・オリジンの外伝としてそのアニメ話を膨らませた漫画版「ククルス・ドアンの島」が存在してそれを映画化したのが本作。
どころどころ「ん?」と思う箇所もあるが、まあ面白く見れる作品だった。
漫画版は5巻にわたって展開されているようで、映画版ではカットされた伏線や前日譚が前提のシーンがいきなり出てくるのが不自然さの原因な気がする。
やけにキャラが濃いわりにさっさと退場していったドアンが昔所属していた部隊の隊員とか、アムロ灯台を灯すしたのがマズイと言ってたわりに具体的に何がまずかったか話にかかわってこないとか、ヤギが逃げ出すシーンを劇画調にしてまでギャグにする必要あるのかとか、唐突に「あなたの身体に染みついた戦争の匂いが、戦いを引きつけるんじゃないですか」と原作セリフが出てきてさっさとザクが投げ捨てられるとか。
ただ終盤、ガンダムが登場して灯台の光で「連邦の白いヤツ」だと分かるところと、そこからアムロが戦闘の巧みさで敵隊長を倒すシーンのカッコよさは素晴らしい。