うみねこのなく頃に ep4

読了。
今回は、基本的なルールはep3で明かされたものを踏襲しつつも、例外的な扱いのものや説明のつかない事例等が混ざってきて、プレイヤーを惑わせる小技が上手く利いているというエピソード。
青文字: 赤文字で反論しなければ魔女の存在が否定されてしまう説明。
謎には、0〜n個の対応する青文字が存在する。
青文字には、赤で否定された青文字と、否定されていない青文字があるが、否定されていない青文字を持つ謎は、「解決された謎」として扱われる。
対して、対応する青文字が存在しないか、全ての青文字が否定されている謎は、
「未解決の謎」として扱われる。
ベアトリーチェとの論争の終了時に「未解決の謎」が存在しない場合、人間側は勝利する。
(ただしこの条件が達成できなくても、人間側が敗北するわけではない。人間の敗北条件は、魔女の存在を認める(=魔女の勝利する)ことである)


システム画面の「死亡扱い」について。
戦人が確実に死亡していると確認した時点で死亡扱いになる。間接的な言葉や虚言パートの死亡シーンでは「死亡扱い」にはならない。


今回はいままでに比べて異質な点が一つある。
虚言パートの生き残りが長生きし、さらには戦人に虚言パートの情報を伝えてしまったことだ。
基本的には虚言パートに組み込まれた人は、後に現実パートの人間と情報交換などをされて物語の整合性を崩されないようにするために、そのシーンで死亡すると思っていたのだが。
しかもあいまいな表現ではなく「淡々と見たままに、脚色なしに語った」とのお言葉だ。流石に
「見たままに」語った内容が物語で描かれていたシエスタ姉妹の射撃や召喚とは別の話だった
というのは随意的すぎる解釈だし。
少なくとも「魔法はある」との言葉を電話で聞いたのは現実パートだと認識すべきだから、雛見沢においてはL5がそうだったような「精神に作用する何か」の実在は仮定すべきなのだろうか。魔女の虚言のみで片付けられたら説明としてはスマートなんだが。
ただし、碑文の生贄が全て殺された後に及んでもシステム画面の死亡マークが一切付かないってのは魔法は全部虚言だよ派にとって救いではある。あと、明らかに魔女側(竜騎士07側と言ってもいい)が魔法が存在することを伝える目的で電話をかけるまで生き残ることを許しているフシがあるのも疑いどころ。


戦人が「ベアトリーチェという女性」に実際に出会ったことも大きい。その後、戦人が虚言パートに迷い込むことなくエピソードが終了したということは、うみねこが現実/虚言/お茶会パートから出来ていることを肯定しする展開だ。
この出会いによって、現実パートの中に「ベアトリーチェという人間」が存在することが明らかになったと思う。
島の人間は18人以上いない(17人まで)という赤発言が出てきが、これは例えば事件発生後に島の沖合いから六軒島に乗り込んできた人間が居る可能性を否定しない。5人殺された後で5人追加されても18人を超えることは無いのだ。
ベアトリーチェに「クローズドサークルなどお構いなしだぜェェ!」と言わせておきながら、実際ににクローズドサークルは不成立だった、なんてありそうな展開だ。


1998年パートの時系列がホントによく分からない。
ベアトリーチェやマリアが出てくるとこまで合わせて、ほんとどういう構成になってるんだ?
しかも、1998年パートの終盤では現実に魔法使ってるっぽい。狙撃では上半身は吹き飛ばないしなあ。もう解釈がつかないわあ。
視えないということは知覚できないということ。存在しないということ。
相互に影響を及ぼさないということ。それが魔法じゃないのか?
エヴァパートの解釈については投了。


あと1998年パートで現金1億が出てきたが、これは「謎の組織」(ひぐらしで言う「東京」)っぽい匂いがしてきたな。
少なくとも魔女は魔法で紙幣は出さない気がする。


「妾以外の魔法は絶対に存在できない世界!!」ギャーー、どさくさに紛れて赤発言の正当性までも壊されたー!
これは盤面の外の例外と言うことで、一つ勘弁してください。


ゲーム終了間際に「人間側」でななく「戦人の勝利条件」確定。
『家族を魔女から取り返し、生きて縁寿のところへ帰る』


メタな読みをすると「うみねこ」全体の展開的は、一度(ep4のようにヌルイものではない)「人間側完全勝利」の条件を満たした後でわざと引き分けに持ち込んでから、ベアトリーチェもハッピーになるトゥルーエンドを迎える気がする。