鳳乃一真「龍ヶ嬢七々々の埋蔵金 1」

読了。
生前に世界各地の遺跡を巡り、様々な財宝を収集していた龍ヶ嬢七々々の遺した、不思議なパワーを持った「七々々コレクション」を巡るお話。えんため大賞受賞作品ということでもとは投稿作品のようだが、大きな物語の序章のような位置づけの作品に見えた。
作品の質としては荒削りというか不恰好なところもあるれど、周りの重要キャラクターたちが強い信念を持っておりそれを軸とした行動を取っているということが伝わってくる作品。そして、自分の信念というものを見失って、流されるままに作品の舞台である七重島にやってきた主人公との対比が面白い。
いまは「悪くない」レベルだが成長が楽しみな作品。