クリア。OculusGoのVR版。
奥スクロールの BIT.TRIP RUNNER という説明でゲームメカニクスはほぼ説明できてしまうが、圧倒的なスピード感と音と光の演出が素晴らしい作品。
コースが固定で休めるポイントもそれなりにあるが、スピード感としてはSuperHexagonのhardestに近い。
VRなのだが全方位を仮想世界に覆われている表現にするのではなくほぼ前方180度のみを表示する方式になっている。しかしこれは演出の割り切りとして好印象。これによって、3DVRなのに酔いというリスクはうまく回避して迫力というリターンをしっかり得ていると思う。(ただし序盤ステージでは地味なのでそれを感じられないかもしれない)
最初はコースに対して自動的に反応できる脳回路ができていないので面白さが分かりづらいが、中盤以降になって連続した障害にも対処できるようになると面白さがわかってくる。茹でガエルの話のように最初はぬるい速さ(と言ってもかなり速い)からだんだん加速していって、いつのまにか沸騰したスピードにどっぷり浸かることができるというレベルデザインも良い。
人を選ぶが名作であることは確か。
ちなみに、奥スクロールである事と一部にレーンが存在するコースがあることから、見た目上はビートマニア系の音ゲーのように見えなくもないが、このゲームはあくまでもキャラクターを操作してコース上の障害をタイミングよく対処していく作品であり、鍵盤を叩く系統のゲームではない。