シミュレーションとエミュレーションの差

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%BF
なんとなくしか判っていなかったので。

シミュレーション

対象物を支配する法則の模倣を目的としたもの。
対象物を支配する法則を推定・抽出して、それが真似られている必要がある。
対象物と同じ機能や結果出力が実現できる必要はない。(対象物と異なる動きになってしまう場合でも、それはシミュレーションである)

エミュレーション

対象物の機能・出力結果の再現を目的としたもの。
同じ結果が得られるなら、対象物を支配する法則が真似られている必要はない。
対象物と同じ機能や結果出力が実現できる必要がある。(対象物と異なる動きになってしまう場合、それはエミュレーションではない)



あたりまえだが、シミュレーションもエミュレーションも対象物のすべての面を模倣する必要はない。
たとえば株価の上昇下落シミュレーションでは、証券取引所の個人の勤怠状況を模倣する必要はない。
たとえばリレー回路のエミュレーションでは、電気を流す機能が再現されていればよく、使用すると温度が上昇するという機能が再現されている必要はない。

エミュレーションとシミュレーションは対立する概念ではない。
たとえばコンピュータ機器のエミュレーションはチップの回路をシミュレーションすることで実現される場合がある。