普遍(universus)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%99%AE%E9%81%8D%E8%AB%96%E4%BA%89
西暦三世紀から中世にかけての哲学の概念で、go言語のインターフェース的な概念……だと思う。
普遍概念の細かい捉え方は論者によってまちまちらしい。

普遍論争における普遍概念(羅: universalia)とは、伝統的に、
個物/もの(羅: res、レース)に対する普遍、
すなわち「複数のものの述語となるもの」(類概念)と定義される。
ミケーレ氏は、「人間の類」に属し、犬のフェリスは「犬の類」に属し、柏の巨木は「柏の樹の類」に属している。
これらの類の概念、つまり「人間の形相」「犬の形相」「柏の樹の形相」などが、「普遍概念」とも呼ばれた。



西暦三世紀から中世にかけての概念なので、宗教的な影響も受けている。
「普遍」が実在するか、しないか、という普遍論争が行われていた。
実在側(実念論)の立場からは、

アダムによって堕落しキリストに救済されることが成り立つためには、人類という普遍者が存在し、
それが人間の本質として前提されなければならないと考えた。
そうでないとすると、アダムの原罪もキリストの受難も個々の事実に過ぎず、
人類全体の救済という普遍的な意味を持ち得ないからである。

という理由で「普遍」の実在が主張される。イメージ的にはjavascriptのprototypeオブジェクトが普遍といった感じだろうか。
実在しない側(唯名論)の立場からは、普遍はあくまで性質をまとめるための概念にすぎず、各オブジェクトは個々にメンバ値を持っているにすぎないという直感にもとずいた主張がされた。