「巨大情報処理ネットワーク・Anoyo」運営株式会社・常世

私たちのしている事に意味はあるのでしょうかね?
さぁ、知らないよ。
確かに被験者の意識体のコピーはAnoyoに残り、その処理系統は永久に生き続ける。
死亡の際に脳の細胞が死に絶え、意識ネットワークがこの世から消える前に電子的にそのネットワークをコピーする。
しかし、それで被験者の意識がAnoyoに移ったと本当に言えるのですか?
それは判らない。ただ、民衆がこのシステムを必要としているのは確かだがねそれは巨大なシステム。Anoyoの中で魂が相互にコンタクトを取り合うことにより、発展して行く。
人間のソフトウェアは凄い適応性を持っている。それが全く違ったシステムに組み入れられても試行錯誤の末、正しい入出力パターンを探し当てて利用するようになるから。だからこそ、ほとんど何の加工もしない魂をAnoyoに入力できるのですが。