book: アイデア・ブック スウェーデン式

http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004203.html

ある心理学者が、第二次世界大戦中、アメリカ空軍の依頼で、爆撃機パイロットを選ぶ仕事をした。現場の司令官も別に候補者を選んでいた。戦争が終わってみると、心理学者が選んだパイロットはこどごとく撃墜されていた。司令官の人選は生き残った。
心理学者のパイロット選びの敗因は「敵機に遭遇したらどう対処するか?」という質問に対して「上昇します」とマニュアル通りに答えたものばかりを採用していたから。現場の司令官が選んだのは「その場になってみないとわかりませんが...」「ジグザク飛行してみます」「左右に機体を揺らしてみます」などマニュアルに頼らない操縦をしようとした候補者たち。
マニュアル通りの対応は、敵からも予測されやすかったのだ。現場の柔軟な発想で対処できる人が勝つという端的な事例である。また、そういう人をどう選ぶか、マネージャーの知恵についての話でもある。短いが深い。
こういう話が30ばかり。