野村美月「"文学少女"と月花を孕く水妖 ――ウンディーネ――」

読了。いつもながらに素晴らしいです。
番外編と言いつつ、時系列が2巻の過去っていう事以外は本編とまったく同等の作品。
畳み掛けるような解パートと、透明感ある読後感。なぜこのシリーズは、こんなにも優しく心を揺り動かせてくれるのでしょう。


夏休みの話なので、表紙の遠子先輩が私服なのも見所。
私服だと、より一層の可憐さが際立ちます。


漫画化も決定して、もしかするとマルチメディア展開してゆくかもしれないけれど、原作のレベルが高すぎて最初から間違いなく原作は越えられないだろうなあ、と確信させられるのは嬉しいやら悲しいやら。
でも、「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱」みたく、別の方向から原作とは違うパワーを発揮してくれることは期待してもいいかも。