支倉 凍砂「狼と香辛料11 side colors II」

読了。
2回目となる短編集。今回はホロとロレンスの甘い話だけではなく、それと対になるかのようにエーブ・ボランの過去の話が描かれている。
元々このシリーズは一人前の商人であるロレンスが主人公+ホロの反則的な最終手段がある、ということで「商人は化け物だ」という面をあまり強く感じさせなかったが、大した後ろ盾があるわけもない新米商人という視点から描かれたこのエピソードでは、その恐ろしさが存分に味わうことが出来る。
いつもの作品とは違う視点から同じ世界を見るという意味で、見事な「番外」編。


まあ、この人の作品は番外編でもナンバー進めちゃうんだけどさw



ところで、ばけらの!読んでから、カバーの横についてる作者からの一言が脳内で勝手に萌えシュチュエーション化されて困る。

葉隠イズナ「なあなあヒカル、部屋の蛍光灯が切れたんだけど何買えば直るんだ?」