キンドルの感想

買って2週間ほど使ってみての感想。
まず、届いた時点でアカウントの登録は最初から済んでいて、あとは無線LANさえ接続すればもう使えるというのは初期設定の極限形に近いと思う。流石流通まで抑えているamazonならではだと言える。
ちなみにAmazonとしてはそういうものとして売っているのだろうが、初期状態ではほとんど完全にKindleストア用の書籍リーダーでしかない。タブレットとして使うなら初期設定状態ではアプリが少なくて不便を感じることが多かった。書籍周りのソフトウェアはスムーズにストアとOSが繋がっており、本を試し読みしてダウンロード購入までがアプリ間移動などを意識せずに行える点、素晴らしいと思う。
ただiPhoneを使ってきた身からすると全体的な動きにぎこちないものがあるのも確か。実用には足るんだが。ディスプレイ精度は高くドットは見えないが、何か微妙に文字の周りがアンチエイリアスでぼけて見えたり、数秒フリーズすることがあったり、ボリュームの変更の音が画面表示タイミングとずれていたり。あとほんとはあるのに、検索で"エクスプローラー"と検索してもESファイルエクスプローラーが出て来なかったり。("es"で検索するとでた)
特に文字入力周りは独自の仮想キーボードを積んでいるのに日本語変換やタッチ位置の認識がずれてしまったり、ちょっとしたメモ以上を書くには辛い出来だ。



ただ、それらの問題点はルート化してPlayからアプリを導入できるようにすると、大幅に緩和されるようだ。まだルート化して間もないが、少なくともキーボードをsimejiに入れ替えると入力環境は大幅に改善した。

総評としては、高性能な電子書籍ビューワが欲しい層むけの製品だという感想を持った。自分で調べてroot化すれば格安タブレットになるが、タブレットが欲しいならNEXUS7を選択する方が安定していると思う。最初からroot化していじって遊ぶのが目的ならどちらを選択してもいいのではないかと思う。