瀬野反人「ヘテロゲニア リンギスティコ 異種族言語学入門」

読了。漫画、1巻まで。
「魔界」の文化を調査する学者が主人公の作品。
表面的にはファンタジーのテイストでありワーウルフリザードマン、スライムなどが出てくるが、内容としてはファースト・コンタクト物のSFに近い。
生態が人間と異なる知的生命体には人間と異なる価値観や世界観があるというところが大きな特徴で、そもそも意思疎通のための「言葉」が音声言語でなかったり、翻訳不可能な概念があったりと、そこらの異世界物とは一線を画する世界観を持っている。
ストーリーに大きな盛り上がりがあるわけではないが、続きを読むのが楽しみな作品。



この著者、他の作品はわりと普通の日常系ギャグ漫画なんだがこの作品だけテイストの違いが凄い。