出版社はなぜ自炊代行に反対するのか

http://news.nicovideo.jp/watch/nw2538100
自炊代行という行為自体に反対のわけではなく、自炊代行業者が電子データを流出させる「可能性」を潰したいというのが、その理由である。
……と考えると納得できる。



5年くらい前に出版社がさかんに自炊代行を禁止しようとしていたが結局その意図としては、自炊代行業者は多くの書籍電子データを扱える状態にあるのでそれを流出させてネットで無料配布されることを防止したいという意図があったのではないだろうか。
上URLの記事では私的複製までも禁止したいという思いが漏れ出している。

発売直後の日本のコミックが海外サイトで無償閲覧でき、これによる被害金額が莫大な額に及んでいるとの推計も存在します。
この問題の元凶ともいえる著作物のデータ化、特に、不特定多数を相手にデータ化を
行う自炊代行業者に対しては、厳しい対応が求められていたところです。

しかし自炊代行業者から電子データを流出させられる「可能性」があるから自炊代行を止めてくれと、起きてもいない問題を理由に業務を妨害することはできない。そして、自炊代行業者がデータを流出させたことを証明するのはとても難しい。
だから自炊代行は出版権を犯しているという理屈をひねり出して、変化球で自炊代行業を妨害しようとしたというのが出版社の事情なんだろう。