絵画の所有権を一意に確定できるシステムがあれば、絵画の取引は幸せになるか

絵画の所有権をデータベース管理するシステムは無理なのかなあ、と考えてみた。
いまの時代絵画の画像的な情報はいくらでもコピーが効くし、美術眼などと関係ない科学測定などでないと判定できないような偽物もやろうと思えば作れる。なので、絵画の売買は所有権という実体が無い情報の売買でしかない。
ならば実体よりも所有権管理システムの方を優先して、どのような手段で入手した絵画であろうと所有権管理システムに登録してある所有者の方が無条件でその絵画の所有権を持っているという扱いをしたほうが管理が楽になるのではないだろうかと考えた。仮に実体が盗まれたとしても、それが市場に出た時点で何の対価もなく所有権管理システム上の所有者の手に戻ってしまうので、実体を盗むことが無意味になるわけだ。



ただ、どうやってそれに強制力を持たせるのかは別に考えねばならない話である。
仮に強制力をもたせることが出来たとして、それをやると(公的な場所に出すと「所有者」の手に戻ってしまうので)本物の絵画は表世界から消えてしまい闇取引の場にしか現れなくなってしまう。