ヘンリー・ダーガー

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たった一人で誰にも知られることもなく作品を約60年間作り続け、1万5000ページ以上のテキストと300枚の挿絵からなる「非現実の王国で」他を生み出したアメリカ合衆国の雑役夫。
作品はダーガーが賃貸物件から退去したあとに「何もかも捨ててしまって構わない」と言われた部屋の片付けをしている大家によって発見された。(発見はダーガーの死亡の少し前)
彼の死後、画集や小説の一部などが出版されているが、あまりに長大な作品であるためテキスト全体の発表はされていないらしい。身も蓋もない見方をするならテキストは挿絵ほど高い芸術的価値を持たないものだったから、という理由もあるのだろう。



おそらく世の中には「発見されなかったヘンリー・ダーガー的作品」も数多くあって、インターネット上にも「アクセス可能な状態で公開されているヘンリー・ダーガー的作品」は多くあると思う。
これはヘンリー・ダーガーのように高く評価されうる作品が人知れず存在するという意味ではなく、本人以外には本当にゴミであるような大規模な創作物があるのではないか的な意味で。
「マスダとマスダの冒険」なんかが近い気がする。
というかこのブログもその系統だと思う。

ただこんなテキストでもおそらく人類の歴史が終焉するまで、インターネットアーカイブの一部としてその存在を残し続けるだろうと思うと不思議な気持ちになる。