鮎川歩「クイックセーブ&ロード」

読了。
人生のある地点をセーブして、死亡した時にそこまでタイムリープできる能力者を主人公としたミステリ的な作品。
ただやはりこの能力は便利すぎて、その能力が封じられる場面も無いので終盤の盛り上がりに欠ける。
緊迫した場面があっても、失敗したらやりなおせるじゃんという余裕があるのでまったくそれが緊張感あるシーンとして成立していない。あと謎解きも、順当にすすめてたらバッドエンドになっちゃったけど犯人はわかりました、からのクイックロードで解いてるのはどうなんだ。
それとセーブスロットが1つしかなく一度不用意なセーブをしてしまって詰み状態になったのに、なんで主人公は性懲りもなく「これから来そうな敵の攻撃を避けるために、予めセーブしておく」なんて行動をとってんだあああ、と全読者が突っ込んだと思う。