Lobotomy Corporation

クリア。(アーリーアクセス版)
ゲーム内で「アブノーマリティ」と呼ばれている妖怪のような存在から電力を抽出する会社の管理人をするという、非常に個性的な内容のゲーム。創作シェアワールド"SCP Foundation"(SCP財団)と似た世界観を持つ。
ゲームとしても独特のジャンルの作品で、RTS(リアルタイムストラテジー)、職員の育成、アブノーマリティのゲーム的な個性をプレイヤーが学んでいくといった要素が絡み合ったものになっている。基本は、アブノーマリティに職員を配置することで電力が抽出され、それを目標数集めるとクリアというルールなのだが、アブノーマリティの能力は基本ルールより優先されるという方針がある。能力の高い職員を割り当てれば作業が成功するという基本が常に通用するとは限らないし、脱走に対する対処法も多彩である。中にはシステム的な情報確認すら妨げてくるアブノーマリティも居る。
また各アブノーマリティには掌編程度の背景ストーリーがあり、フレーバーに富んでいる。
ちなみにストーリーパートは紙芝居っぽい感じで話が進む。主人公は「管理人」としてロボトミー社に入社した新入社員であり、上司である人工知能の監視下で職員に指示を出す立場である。
ただ、2018年初旬時点でアーリーアクセスということもあって、システム的な不満がいくつかある。
一番大きい不満点はセーブタイミングが準備パートの開始時のみなので、その後の運営パートで失敗したとき、同じ準備を再度行うという作業が必要になること(1月27日のアップデートで改善)。また、終盤は1日に1時間くらい必要でプレイが冗長になるのはいただけない。(……と思ったが上手い人の動画見ると、終盤でも1日10分程度という物凄い勢いでクリアしてた)
細かいところでは左上→右下にドラッグしないと範囲選択ができなかったり、エレベーター部屋に移動指示ができなかったり、プレイ時間が長くなると動作がかなり重くなったり。また、職員の表示が小さすぎでどこに居るか見失いやすかったり、複数選択しても職員リストの表示がなかったりする。
とは言え、ゲームの持つ世界観が独特でシステム的にもそれをうまく表現したものになっており、プレイして損はない作品。



「あなたは幸せでなければならない」というYES/NOの表示が切り替わるツール型アブノーマリティが異様に有用だった。新人育成の補助から、詰んだときに誰がに犠牲になってもらって無理やりクリアすることまで幅広く使える。初心者救済ツール?